最近は、生前葬やご自分の葬儀について生前契約を結ぶ方もいらっしゃると聞きます。
亡くなってからも自分の「意思」をきちんと表明することを大切にしよう方も増えております。エンディングノートの取り組みなどはその一例です。
では、子育てが終わり、仕事も定年を迎え、第三の時間とでもいう人生の集大成ともいえる時間について、自らの「意思」を伝える備えをされている方はどのくらいいるのでしょうか。
最近とある方から、
「私は、1人で暮らしているけど、子供の世話になりたくないし、できれピンピンコロリで死にたいわ。」
「でもね。本当に困ったときに誰に相談したらいいのかな…。って思っていたら、あ!ここに来ればいいんだって思ったのよ。だって、こんなに元気な時から、あなたといろんな話ししていれば、私の性格や気持ちも少しは分かってくれるわよね。」
「そう考えたら、安心できたのよね。」
「割と、入院したり、病気が悪くなって相談する人いるけど、ほとほと困っているとき相談する先を見つけるなんて、それだけでも大変だものね。」
このような関係でお互い(ご本人⇔街の相談室)に見守る関係が少しずつでも芽生え、多くの方に知っていただきたいと思うきっかけとなりました。
私どもの活動は、何かの事態が生じてから相談をいただく場所だけではなく、何もなく平凡な暮らしの中で、心に留め置いていだけるような相談室になれたらと思います。