5月11日(水)
桐生市地域包括支援センター社協(桐生市社会福祉協議会)の清水さんたちからのご相談を受け、認知症サポーター養成講座のお手伝いをさせていただきました。
今回の講座開催は、病院に勤務されている作業療法士ら有志により「認知症」について正しく理解し、患者さんだけではなく地域の皆さんとともに学び合う機会をというつくりたいという思いから始まったそうです。受講者はおよそ約30名。
認知症への理解や予防等については、認知症サポート医の頴原禎人先生(東毛敬愛病院)よりお話しをいただき、その後に認知症サポーターとしての役割を踏まえて、専門職と地域との関わりについてアンクルよりお話をさせていただきました。
勤務先で必要なスキルを十分に発揮している専門職の皆さんは、所属先の役割(資源)であるのは当然ですが、合わせて所属先そのものは地域の資源でもあるわけですから、日々のお仕事そのものが地域に貢献しているといっても良いわけです。
しかしながら、人口減少等による地域経済の変化や担い手不足など、私たちの暮らしそのものに多くの課題が生じてくることが考えられる中、専門職の皆さんが地域活動とつながっていくことは推進されるべきことと思います。
地域サロン活動についても触れ、今の担い手を養成することも大切ですが、10年先も継続できるサロンが必要であることもお伝えし、その一翼を担うのが専門職の皆さんであるということ、自分たちの暮らす街を住みやすく創っていくのは、どのお店で買物をし、誰に仕事を頼むかなど些細なことですが、こうした点から考えていくことが大切とお話させていただきました。
今回の講座のように、地域の支えの担い手となる方々が、認知症の方へのサポートは元より認知症の方やそのご家族などが安心して暮らせる街をどのようにつくっていけるのかを考えていただく機会が増えていくことを願います。
道のりはまだ、遠そうですが…。