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きちんと伝えておくべき

入院や介護を必要としたとき、万が一亡くなったときの備えを考えていく中で「もしもの時は、家族がいるから大丈夫。」と安心した様子で答える方が、最近少なくなっているように感じます。

単身者や夫婦二人暮らしが増加していることも1つの理由かもしれませんが、平均や真ん中を好む傾向にある日本人であっても、老後の平均を求めることは難しい世の中になってきています。社会の最小単位と言われていた家族は、三世代同居が当たり前だったころまでの単位で、今二人暮らしが最小単位といえるでしょう。

今では、経済情報誌にも「親の相続」「親の介護」「定年後の暮らし方」などをテーマにしたものを目にしないことはありません。

私がよく成年後見などの研修で参加者に伺うことがあるのですが、

「もし、今倒れてしまい自らの意思決定、その行動が難しいとなったら、誰にその決定、行動を委ねますか?」

自分で自分のことができないとなったら、誰を頼るかということなんですが、女性の多くは子や姉妹、男性は妻、子、親といった回答をされることがほとんどです。様々な理由はあると思いますが、妻は必ずしも夫を頼るというわけではなさそうです。これはおそらく長年連れ添った経験から頼ることをしないのかもしれませんね。

冗談として言っているうちはまだよいのですが、介護や相続などは突然にやってきます。望まなかったけれども、夫に面倒をみてもらわなければならない場合だってあります。こんなことは誰にもわかるものではありません。

わからないことだから、家族の誰かを頼る(何とかしれくれる)という考えは、できれば避けておいたほうがよいと私は考えます。誰を頼りにするのかを考え、その気持ちをその人に言葉として伝え、さらに、自分の希望も伝えることをすべきです。

こうした気持ちを話したときに、相手がどんな言葉をかけてくれるでしょうか。あなたの気持ちを少しでも理解しようとしてくれるでしょうか。「そんなこと言わないで元気でいてね。」という答えではなく、「分かったよ。ありがとう、任せておいて。」と返してくれる人を頼りにしていきたいものです。

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