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「誰にも言えないこともある。」

単身世帯、夫婦二人世帯の増加は、1980年当時は30%弱であった時代から2015年データでは、全世帯の56.9%とかなりの増加をしています。

ひとり暮らし世帯への自治体が行う福祉サービスは、どの自治体でも比較的メニューがあるのですが、夫婦二人世帯への福祉サービスが充実しているところはほとんどない現状があります。

民法第752条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。

夫婦二人暮らしは、お互い元気で助け合うということが出来ていればもちろん福祉サービス利用を必要とすることはないわけですが、いずれかが体調を崩したり、長期の療養を必要とした場合、共倒れや療養が必要な配偶者への関わりに戸惑い悩み苦しむということで相談を必要とする方も少なくない現状があります。

夫婦だから、家族だからで辛く苦しいと感じる人が増えることを心配します。

夫婦にもいろんな形があって、時間を問わず子どもたちにも分からない二人にしか本当に分からない気持ちや思い出があるものです。

妻の立場だけではなく、ひとりの女性として大切にしていることや母や父として気にかけておいてほしいことなど、言葉ではうまく言えないことや言うべき人と選ぶことだってあると思います。
ともすると困っていると感じていても「言えない」ことがあるかもしれません。

病気をして気が落ち込んでいても、良き妻、良き夫であり続けたいと思っている人もいますし、どんなに悪口を言っても大切に、互いを頼りにしている夫婦もいます。表面的なものでは推し量れない、他人には絶対に分からないし伝える必要もない感覚があると思います。もちろん、大嫌いな夫婦という形もあるでしょう。ダメな夫、駄目な妻とは思われたくないと内心思って他人には言えないことだってあるでしょう。

夫婦二人世帯が増加する中、家庭内の相談をするときは「夫婦」にしかわからない感情や思いが存在することをもっと大切した相談が求められると思います。

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