現在約12万人いる桐生市の人口は、将来人口推計によると2040年、約8万人に減少するとされており、高齢化率も40%を超え、生産人口も大幅に減少するとされています。このような予測がされる中、桐生市ではより多くの方に、認知症理解を通じて、「安心して暮らせる街づくり」を目指して、毎年恒例となった認知症サポーター養成講座を実施。224名の市民の皆さん、市内金融機関、自動車部品製造業の従業員さんなどが会場へ足を運び、主催である桐生市、担当職員、委託先である地域包括支援センター職員の皆さんが手分けをして、1人でも多くの方に認知症サポーターとしての協力を呼びかけておりました。
~以下、講座の様子レポート~
暦では大寒にあたる1月21日(木)毎年恒例となった桐生市主催の「認知症サポーター養成講座」にお伺いさせていただきました。
今回の講座は、桐生市役所長寿支援課の皆さんをはじめ、講座担当者の金森さんが「できる限り、幅広い世代と企業の方々に関心をもってもらいたい!」との思いから、平日の夜に開催することになり、事前のお打ち合わせからいろいろとご相談をいただいきながら、準備を進めました。
冒頭のご挨拶は、桐生市役所保健福祉部の篠原仁子部長より、桐生市の高齢者や介護に係る現状をお伝えいただき、第1部の東毛敬愛病院、認知症サポート医の頴原禎人(えはらよしと)先生から、「認知症を学び、地域で支えよう」と題した講演を参加224名の皆さんが聴講されました。
認知症サポーターに必要な認知症の原因となる疾患やその特徴、BPSD(行動・心理症状)に対しての関わり方のポイントなどを解説。途中、会場内に笑いも起こるような内容とともに、参加された皆さんの関心が強い、運動、食生活、社会参加などの項目に分け、認知症予防の大切さについてもお話しいただきました。
第2部では、認知症サポーターの役割と街づくりについて、街の相談室アンクルの河村よりお話をさせていただき、「この街で安心して暮らす」を創るのは「この街で暮らす私たち」ということで、既に実施されている桐生市内の支援センターや介護事業所、自治会などにおける活動の紹介や地元企業の皆さんへのご提案などをさせていただきました。