マージャンと聞くと「タバコ」「徹夜」などあまり良い印象を持たない方もいるようですが、「認知症予防」「健康寿命促進」「居場所づくり」「頭を使い、会話も楽しむ」などを目的にした~健康マージャン~の人口が増えていることご存知ですか。
1987年一世を風靡した「ファミリーコンピューター」のソフトでは「ファミリーマージャン」(発売当時:ナムコ)という商品も発売されるほど、子どもでも大人でも遊べるゲームとしてマージャンは親しまれていました。
家庭では、裏が緑色のマットになっているこたつのテーブルを使い、家族でおしゃべりしながら、点数を競い合い、駆け引きをしながら団欒の遊びとしても利用されていたようです。
~「家族団らん」の遊び~
現代の家庭で、世代を超えてみんな楽しむことができる遊びはどのようなものがあるでしょうか。そもそも、子どもたちは塾や習い事で夜遅くまで家におらず、親たちはその学費を稼ぐために仕事を優先せざるを得ない、祖父母とは別に暮らしていて週末や年中行事のときくらいにしか会えないなど、そもそも団欒という言葉さえ使われない言葉になっているかもしれません。
~健康マージャンに出会って~
アンクルの活動をはじめて、偶然にも知り合うこととなった「おおた・大泉健康マージャン愛好会」の代表を務める大越さんに活動のことを紹介いただき、たくさんの驚きをいただきました。
そもそも活動の目的は「認知症予防」で、なんと現在会員は150名を超え、3つの地域で毎週開催していて、特徴的なのは女性会員の多さ。
各会場では、ワイワイはもちろんのこと、ニコニコした表情もたくさん見ることができ、互いのレベルを尊重しながら卓を囲む姿は、初めての人も加わりやすい雰囲気でした。
~街の相談室アンクルも会場として利用~
目的が「認知症予防」ということもあり、定期的に初心者向けの講座として月1回開催し、マージャンを学びながら人との交流を図る機会として実施をしております。毎月、参加者の皆さんと顔を合わせることも楽しみですが、講座を受講されている人たちが、日々上達し、愛好会主催の大会で入賞をすることを心待ちにしております。
~2度、同じ事はない~
同じ事が起こることがない。「今」を楽しむことで元気を生み出す「健康マージャン」がもっと親しみ深いものになることを期待します。
※第2次麻雀ブーム:昭和44年に「麻雀放浪記」や昭和47年ごろ「近代麻雀」など創刊されるなど、家族でも楽しめるゲームとして愛好者が増えた。