お知らせ&最新情報 詳細はこちら

「母の日」に思う…。

今日、5月14日(日)は母の日
街のお花屋さんには、色とりどりのカーネーションが綺麗に並べられ、普段はお花屋さんに縁のない男性が小さなお子さんとお花を選ぶ姿。また、装飾品店には、お母さんと娘さんの二人で、時計やバッグなどを楽しそうに選んでいる様子など微笑ましい家族の光景がありました。

家族は、最小単位の社会。
最近では、家族との関係は薄く、SNSが最小かつ最大の社会という方もいるなど、家族の関係というのは変化している点もあるようです。

平成3年に当時の総理府(現:内閣府)が「長寿社会に関する世論調査」を実施し、その内容を見る機会がありました。

「長寿社会に関する世論調査」で、気になったことが…。
「あなたは,高齢期の生活に備えて,具体的にどのようなことを準備していますか。この中ではどうでしょうか。」という質問があり、収入の確保や趣味をもつこと、健康保持などと答える方が多いのですが、回答選択肢の中に「家族関係の充実」というものがあり、その項目を選ぶ人は少なかったようです。

個人としての気持ちですが、「家族関係の充実」を選択する人が少し増えてほしいところです。何を持って充実と考えるかは難しいですし、家族のあり方に手本はないのかもしれません。とはいえ、家族である夫婦、親子、兄弟姉妹と関係を良くしていく大切なのは「会話」「共体験」だと思います。

これまで共に過ごした時間が多いからといって、親の気持ちが簡単に推し量れるわけではないですし、小さい頃から育ててきたからといって、親が子供の気持ちがわかるわけではありません。だからこそ、お互いの気持ちを通わせたり、同じ出来事に対して各々の意見を交わすことでお互いの考えを深めたりして「会話」「共体験」を重ねることで、相手の気持ちに近づくことができるのではないでしょうか。ぜひ、そうした機会を多くの人が増やしていければと思います。

お互いに元気で生活するお金もなんとかなる時期はあまり気にせず済みますが、大きな病気をしたり、怪我をしたり、経済的な課題が生じた場合など、いざという時にこれまでの家族との関係が影響することも少なくないです。

私自身、母との関係が充実したものとは言い難いですが、自らの頭に霜が見え始めたこということは、当然、母親も年を重ねていることをよくよく噛み締めなければいけませんね。

ちなみに、「長寿社会に関する世論調査」が行われた平成3年の世界情勢としては、湾岸戦争やソビエト連邦の解体があったり、国内も総理大臣が度々変わるなど変化の目まぐるしい年であったようです。また、文化的な面では、山田洋次監督作品、三國連太郎主演「息子」や黒澤明監督作品の「八月の狂詩曲」(群馬ロケあり)など、家族を題材にして作品なども上映されていたようです。

それから、5月27日から「家族はつらいよ2」(山田洋次監督)が上映されるようです。「その悲劇も、きっと明日に喜劇になる!」

©︎Dustin J McClure

「長寿社会に関する世論調査」総理府 平成3年
調査の目的

長寿社会や高齢期の生活等について,国民の基本的な意識を調査し,今後の施策の参考とする。
調査対象
(1) 母集団 日本国内に居住する20歳以上60歳未満の者
(2) 標本数 5,000人
(3) 抽出方法 層化2段無作為抽出法
回収結果

(1) 有効回収数(率) 3,688人(73.8%)

(2) 調査不能数(率) 1,312人(26.2%)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次