桐生市社会福祉協議会主催の「福祉の街づくりセミナー(全5回)」を開催し、第5回においては、桐生市も共催していただき鳥井英雄副市長からのご挨拶を頂戴しました。
第5回講演では、岡本峰子さん(朝日新聞社前橋総局長)より、これまで出会ったたくさんの方々の取り組みや過去の資料などをもとに、今後必要とされる地域のチカラなどについてお話をいただきました。
これまでの福祉の街づくりセミナーにおいて、共通したテーマとしてきた「住民」「多世代」「専門職」の3つのキーワードが織り重なる仕組み、取り組みがいかに住みやすい街となっていく可能性を秘めているのかを参加された皆さんに感じていただくことができたと思います。
桐生市社会福祉協議会では、サロン活動等のサポートのため各地区に担当職員を用意して、地域住民の活動相談や情報提供などを行っており、後半に地域活動報告をしていただいた町会長さんも「社会福祉協議会の地区担当さんに相談したことにより、地域サロン立ち上げのきっかけをつくることができた。」と報告をされていました。
また、ご当地体操「おりおり体操」についても、桐生市長寿支援課の職員さんと介護予防サポーターの有志の皆さん、そして、キノピーが参加者をリードして「おりおり体操」を会場全員で行い、地域サロンでの実施をご提案させていただきました。
今回、地域サロンの活動報告をされた町会では、町会、婦人会、老人クラブ、民生児童委員、交通安全委員、そして社協職員と横のつながりによって話し合いがなされ、講座開催型から開放型サロンへの展開を今後検討しているそうです。
いつでも誰でも気軽に立ち寄れる場をつくることで、互いのつながりを「安心」につなげることができると思います。しかし、これだけでは10年先も続く地域活動になるとは思いません。
介護予防サポーターのおふたりがこんな会話をしていました。
A「私たちが活動するときに、看護師さんが遊びに来てくれて、少し話を聞いてくれたらどれ程うれしいことか。」
B「顔を出してくれるけど、みんな忙しいからなかなかできないんだよ。」
A「少しでいいんだよ。少しでさ。」
この何気ない会話の中で
[何かあったら相談してください]と声をかけて待つよりも[今度、出かけていくのでお話し聞かせてください]という声のほうが必要とされていると感じました。
岡本さんが講演の中でご紹介された方々の活動姿勢と重なった気がしました。